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2015年7月の1件の記事

2015.07.30

潮時

最近、個人商店の方などにネットショップの運営をアドバイスする方からの仕事を請け負う事が多くなり、この仕事に納得できなくなってきた。

彼らは、検索の順位をあげてアクセス数を増やし、その結果として売上につなげるという方法をショップオーナーの方にアドバイスする。
胡散臭いものではなく、検索に引っかかりそうなキーワードを埋め込みながらコンテンツを定期的に増やしていくという真っ当な方法をアドバイスする。

それに対して異論はない。そのやり方で効果的にサイトを作り、目標をクリアしていく人達も大勢いる。

しかし、ショップオーナーさんの中には作文の授業くらいでしか文章を書いてこなかったんじゃないだろうかと思われる方も多い。本業ではしっかりした経験や技術のある方でも、文章を書いてもらうと思わず「う〜ん」と首をかしげてしまう場合も結構ある。
申し訳ないですが、苦手を通り越して明らかに下手という方も多くいる。
正直、ホームページうんぬん以前の話だと思う。

しかしながら、商売がかかっているから頑張ってコンテンツを作るんです。教えられたように検索に引っかかりそうなキーワードをいっぱい入れて。
頑張って作るのはいいんだけど、キーワードを入れるのに必死なあまり文章の体をなしていないし、夜中の通販よろしくページのいたる所に同じようなフレーズのオンパレード…、残念ながら、これじゃ誰も読みたくないよ!というページが数多く出来上がってしまう。

でもねぇ…、コンテンツ自体はキーワードを埋め込んで数多く作るから、検索では上位に入ってたり、アクセス数も結構あったりするんですよ。
…で、ショップオーナーさんもネットショップの運営をアドバイスしている人も、頑張った成果として、そういう結果を糧にまた頑張るし、頑張らせる。

 

う〜ん、サイトって他人に情報を発信する物でしょう!?
特にネットショップは、「買ってみよう」とか、「問い合わせしてみよう」とか…、見た人の心を動かして何らかの行動を起こさせなきゃいけないんじゃないの?
自分が楽しむための物だったら「よく頑張りました!」でOKなんだけど、誰も読まないような魅力の薄いコンテンツ作ってて本当にいいの?って思う。

「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ですか?
でも、あのことわざの真意は、下手ながらも数多く打っている内に技術が向上するって事なんだと思う。
決して下手のままでもいいと言ってる訳ではないと思う。…違いますか?

実際、アクセス数があっても、検索ページで上位だったとしても、人に読んでもらえなければ意味がないですよね?
検索エンジンが商品を買ってくれる訳でも問い合わせの電話してくる訳でもないんですから。

ショップオーナーさんの表現したい事が伝わりにくいと思ったら、通訳して伝わりやすく、その上で魅力的にして興味を引きつけるようにしてあげるのが僕の仕事だと思っていた。
でも、ショップオーナーさんって極力お金をかけずに自分で運営していこうと思ってるんだよね…。
というか、「自分でネットショップを運営して結果を導きましょう!」ってアドバイスを受けているんですよね。

でもね…、3つも4つもブログを持たせて、twitterが流行ればtwitterを導入させ、Facebookが流行ればFacebook、Google+もかじらせ、Youtubeで動画をアップさせ…、ショップオーナーさんの文章をじっくり読むこともせず、ましてやHTMLを理解していなくてもお構いなし、そういうアドバイスってどうなんでしょうね?

まあ、センスがあって応用力もあり、情報収集を怠らず日々勉強している一握りの人は、そういうアドバイスで成果を上げる事ができるかもしれないけれど、普通の人はなかなかねぇ…。
ん? 一握りの成功例を紹介して夢見させること自体がビジネスなんだね。
ショップオーナーさんが満足して、ビジネスとして成り立っているのなら、それでいいんですけどね。

大変便利な時代になってしまって、Webサイトなんて今どき誰でも作れるし、作ってるだけじゃ仕事にならないのだろう。

僕みたいなモンは、そろそろ潮時なんだろうな。

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