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2013.08.21

終末医療とか高齢者医療とかの話

先週 8/14におじさんが亡くなりました。
おじさんは81歳、僕のおふくろの姉(つまり伯母)の旦那さんです。
伯母夫婦に子どもがいなかったため、容態が急変して亡くなるまで、僕ら夫婦がお医者さんからの病状説明を聞き、伯母に分かりやすく説明して治療方針を決めていきました。

伯父は昨年の夏から介護施設に入り、当初は嫌がって伯母に悪態をついていたのですが、あきらめたのか慣れたのか、次第に受け入れて飄々と(※実際、感情を表さないので喜んでいたのか怒っていたのか…)過ごしていました。

※書いておいてなんですが、以降長々と経過が続きます。
面白くないですし読まないでください。

 

7/1
下血があったという事で病院で検査する事に。

7/9
施設から病院に連れて行ってもらい胃と腸の検査をするハズだったのですが、
腸の検査をする際の腸管洗浄薬(※2時間で2リットル飲まないといけません)を吐いてしまい誤嚥性肺炎に陥る。
その場に僕はいなかったのですが、血圧は急激に下がり体温は38度以上に上がり、かなり深刻な状態だった様です。

伯母は怒りました。
そういうリスクの説明を何も受けなかったと。
以前にも何度か下血があり、その度に検査も受けているので、今回慌てて病院で検査する必要があったのかと。

伯母の態度は軟化せず、しばらく膠着状態が続き、病院側から今後の治療に関してご親戚の方も同席して相談したいとの申し出がありました。
僕のおふくろも含め、年寄りが聞いてもなかなか埒があかないので、僕ら夫婦で聞く事にしました。
※嫁さんは病院勤めなので、こういう場に居てくれると非常にスムーズに話が進みます。

7/30
伯母を連れて病院へ行き、先生から現状に至った説明と謝罪、そして今後の治療方針を聞く。
伯父の肺の状態はほとんど綺麗になっているが、食事をあまり食べてくれない。
もしかしたら食道に何らかの原因が疑われるので、内視鏡を入れさせてもらえないか?と相談されました。
嫌がる伯母を説得し、すぐ検査をしてもらえる事になりました。
結果、食道に異常はなく、今度は1〜2日中にペットCTで全身の癌の検査をしたいと言われました。
伯父の負担やリスクを確認して、検査してもらう事にしました。

8/2
伯母を連れてペットCTの結果を聞きに行く。
結局異常は見られませんでした。
食事は少し食べるようにはなってきたが、このままだと改善するのは難しいので、中心静脈栄養法か胃瘻をしなければいけないと相談される。
中心静脈栄養法であれば、状態が良くなれば先日まで入居していた介護施設へ戻れるという話だったので、中心静脈栄養法をお願いする。

8/5
病院から連絡があり、また誤嚥性肺炎を起こしたとの事。
伯母はもうパニック。嫁さんが伯母に電話して気持ちを落ち着かせてくれた。

8/6
伯母が病院に行き看護師を責め立てたようだ。(そんな事してもどうにもならないのだが…)
伯父は肺炎の中、中心静脈栄養法のポートを繋ぐ手術を受ける。

8/9
病院から伯父に人工呼吸器を付けたいと連絡が入る。
伯母だけじゃなく親戚の方にもご相談させていただきたいと言われる。
急遽午後から伯母を連れて病院へ。
病院の話では、今朝から伯父の容態が悪くなり、今もどんどん悪くなっているとの事。
午前中の段階では、人工呼吸器を付けて容態を安定させる方向で考えていたようだが、予想以上に状態が悪くなったようだ。
午後の時点では、2週間以内での回復が難しいため人工呼吸器を外せなくなる可能性が大きいという判断になってしまった。
(※人工呼吸器を2週間以上付ける場合、喉を切開して取り付ける事になり、そうすると家族が懇願しても医師は取り外す事ができなくなります。)

人工呼吸器を付けないとどうなるんですか?と質問すると、「もしかしたら2〜3日中に、最悪今晩お亡くなりになるという事も…」と言われる。
伯母は一応覚悟はしたようだった。ただ、「良くなったらまた施設に戻れますか?」みたいな事も口にするので、どこまで理解できているのか怪しかった。
伯母と相談し、人工呼吸器や心臓マッサージなどの延命治療はしない事を決める。

治療としては、抗生剤の点滴で肺炎の症状を抑えていくのみ。
(もちろん酸素マスクをして、中心静脈のポートから栄養を入れつつ)

主立った親戚に連絡をする。
おふくろの妹さん(つまり伯母にも妹)が状況を聞きにやって来る。
嫁さんが介護施設の方へ連絡してくれたようで、スタッフの方が見舞いにきてくれる。
おふくろの妹の旦那さんも来てくれて、しばらく居るから伯母を連れてご飯を食べて来いと言ってくれたので、看護師さんに携帯番号を伝えて伯母と病院を出る。

おふくろ、嫁さんと合流し4人で晩ご飯。
伯母、少し落ちついた様子。ただ、もうクタクタで病院に戻れないというので自宅へ送る。

8/10〜8/14
朝な夕なに伯父の容態を見に行く。
酸素マスクが煩わしいのか、すぐ引きはがそうとする。でも、少しずつ回復しているようにも思えたのだが…。

8/14
午後4時過ぎ、伯父静かに息を引き取る。

 

僕のおやじも末期の肝臓がんで、分かってからは手術もできず半年で亡くなりましたが、終末医療とか高齢者医療とかというのは、言い方が悪くて申し訳ないけれど「負け戦」なんだと思います。
どこで折り合いを付けるか?、どこに落とし所を持って来るのか?
本人の負担、家族の想いと負担のバランス、医療の可能性と限界。
刻々と状況が変わる中で最良だと思える決断を下し、例えどんな結果になろうとそれを受け入れるしかないんですよね。
どんな事をした所で後悔したり思い残す事が当たり前で、それをしないようにというのはキレイ事に過ぎないし現実から目を背けているのだと思います。

自分のできる事を真っ当にする。…目標でありテーマだな。

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